テニス漫画「エースをねらえ！」

　今はテニスにハマっていますが本来インドア派な僕は、漫画やゲームも守備範囲。そこで苦し紛れに漫画レビュー。

　まずは言わずと知れたスポ根漫画の代表作にして、テニス漫画の金字塔、「エースをねらえ！」。

　アニメはちらっと見たことがあるものの、少女漫画だから恋愛がメインなんだろうという思い込みからちゃんと読んだことがなく、松岡修造が海外ツアーに持っていってたという話も、誇張に違いないと思っていたのです。
　読んでみるとまぁ、これがアツいことアツいこと！　藤堂との恋愛なんてアクセントにすぎず、テニス道を邁進する師弟の絆が描かれてます。スポ根漫画に分類されるとはいえ、ここで語られるのは気合いや根性ではないんですね。一人の人間としてどう生きるべきかというような大きなテーマを表現してるような気がします。また、ギャグとして語られることの多いお蝶夫人こと竜崎麗華も、すごく魅力のあるキャラクターですね。松岡修造の話も納得です。

　テニスのリアリティという面では多少「？」となる点もありますが、主人公岡ひろみが男子のようなテニスを目指すというのは、エナンが男子選手のフォームを取り入れてることに通じるものがあります。さらにフォームの描写がすばらしく美しいです。こんなの見せられたら、そりゃテニスやってみたくなりますよ！

　残念なのは、作者が今はとある宗教の教祖様になっちゃってることでしょうか。中古書店にいっぱいありますし、一度は読んでみることをお勧めします！

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