突然ブックレビュー

　テニスとは全く関係ないけど…

　よく聞いているポッドキャスト、TBSラジオ「ストリーム」のブックレビューで絶賛されていたので、図書館で予約していた。予約人数はそれほど多くなかったのに、なかなか回ってこないなぁと思っていたら、現物を見て納得！　なに？　この厚さ！

正直返却日までに読み終えられる気がしなかった。

　人間が「呪力」と呼ばれる超能力を身につけている、数百年後の未来を舞台にしていて、主人公の手紙という形で物語が綴られる。現実との世界観の違いで、上巻の半ばあたりまで読むのに苦労した。ところが、主人公たちと異形の生物が関わり始めると、そこからは最後まで一気に読まされてしまった。歪んだ生物の姿、生態系、人間の社会。リアルに感じられるおどろおどろしい世界に圧倒された。どうやってこんなことを想像するんだろう？
　恐がりとっては人死に過ぎ（それもものすごく酷い）できついとこもあったけど、ホラーも書く人だそうだからしゃーないね。

　作中に何度か出てくる言葉、「想像力こそが、すべてを変える」。変わる未来を想像しよう、相手のことを思いやろう、そんな風に感じました。

　奇狼丸（くろうまる）かっちょい〜！